事業承継士資格を取得しました
この度、事業承継士の資格を取得いたしました。事業承継は単なる経営の引き継ぎではなく、企業の未来を切り拓く重要なプロセスです。この資格を通じ、経営者と後継者、そして企業全体が調和する支援を実現したいと考えています。経営者の方々が安心して次世代にバトンを渡せるよう、これからも伴走者として寄り添い、支援してまいります。
事業承継士とは
事業承継士は、一般社団法人事業承継協会が認定する資格です。この資格を取得するには、事業承継センターが開講する資格取得講座を受講し、認定試験に合格する必要があります。講座は7日間にわたる研修形式で、試験では多数の問題に加え、400字の文章作成が5問出題されます。文章作成では苦労しましたが、無事に合格することができました。
事業承継士の業務と役割
この資格を活かし、主に事業承継に関わる経営コンサルティングを行います。事業承継といっても形はさまざまであり、企業や経営者の状況に応じて、優先すべき課題も異なります。一般的なプロセスは以下の通りです。順番は前後しますが主に、現況把握・後継者の選定・事業承継計画書の作成・株価算定・家族会議の開催・後継者育成・経営ビジョンの設定をアクションプランとして進めます。事業承継士である私は、これらのプロセス全体を調整し、「全体最適」を意識した伴走支援を行います。また、必要に応じて税理士や弁護士などの専門家とチームを組んで進めていきます。
経営者の想いを支える伴走者として
事業承継は、単なる経営の交代ではなく、経営者の人生の節目でもあります。引退する寂しさ、長年築き上げた会社への愛着、後継者への期待と不安、さらには引退後の自身の人生に対する心配など、経営者の心中には複雑な思いが渦巻いています。事業承継士として、私はこうした葛藤に寄り添い経営者の想いを丁寧に傾聴しながら支援を進めていきます。
プライベート領域への踏み込みと信頼の構築
また、事業承継では、相続が大きなテーマとなるため、経営者のプライベートな領域にも踏み込む必要があります。具体的には家系図の作成や株主と持ち株数の確認などを行います。また、後継者が適切な経営権を持てるよう、税制や財務面でのサポートも提供します。そのため、信頼関係の構築が何よりも重要であります。さらに、作業の過程でコンプライアンス違反が明らかになった場合は、法令遵守を徹底させ、後継者に正しい経営の道を示すことも私たちの重要な役割です。
信頼関係の構築が未来を拓く鍵となる
事業承継の成功には、信頼関係の構築が不可欠です。1に信頼、2に信頼と、とにかく信頼を築くことに全力を注ぎます。経営者と後継者が共に安心して将来を見据えられるよう、誠実な姿勢でサポートしてまいります。
なぜ事業承継士資格を取得したのか
現在、支援させていただいている事業承継の案件では、経営者が抱えるさまざまな不安や葛藤に直面することが増えてきました。事業承継は、単なるバトン渡しではなく、これまで心血を注いできた会社への深い思いと、未来への希望や不安が交錯する転換点です。こうした大きな節目において、経営者の皆様が安心して未来を託せるよう、「単なる手続きの支援ではなく、心に寄り添う支援」が不可欠であると痛感しました。そのため、これまでの経営学（MBA）の知識や認定支援機関としての経験に加え、事業承継に特化した専門的な知見を身につけるために、この資格の取得を目指しました。
なぜこの資格が必要だったか
これまで経営支援を行う中で、親族内での承継の難しさや後継者不在のケース、さらには相続をめぐる複雑な問題を数多く目にしてきました。
例えば、後継者が急いで前に出すぎたことで、経営者のプライドを傷つけてしまい、事業承継が途中で断念されてしまったケースもありました。こうした問題の多くは、事前の計画が不十分であったり、関係者間で意識の共有ができていなかったことが原因で発生していることに気づきました。
「このままでは、まだ続くべき企業の灯が次々と消えてしまうかもしれない」。そう感じたとき、事業承継士という資格が私の目指す支援に不可欠であると確信しました。この資格は、承継計画の立案から経営者の感情面のケア、士業との連携に至るまで、実践的なスキルを身につけるためのものです。何より、経営者と後継者に胸を張って「あなた方の橋渡しをします！」と言えます。資格を活かし、より多くの企業が次世代に成長のバトンを繋げられるよう、支援していきたいと考えています。
より良い事業承継支援を目指して
事業承継士の資格を取得したことは、単なるスキルの習得ではなく、経営者と後継者が共に成長し、新しい未来を切り拓くための重要な一歩だと考えています。企業ごとに異なる課題や想いにしっかりと寄り添いながら、最適な承継を実現することで、その企業が次世代へと継続的に発展できる未来を創るお手伝いをしたいと思っています。これからも、税理士や弁護士といった専門家と連携しながら、経営者の気持ちに共感し、具体的な解決策を提供する伴走者としての役割を果たしてまいります。信頼関係の構築を最優先に、企業と後継者が安心して未来に向かえるよう、誠実にサポートしていきます。
私はこの資格を活用し、より良い事業承継支援を目指し、企業の「次の物語」を共に描き続けます。未来へと繋がる承継支援に、これからも全力で取り組んでまいります。ぜひ一緒に未来の物語を紡ぎましょう。
共に悩み、共に考え、共に進む
共に未来をつくるパートナーとして
喜びも困難も共有しながら
経営が素敵な物語でありますように
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