フレンチである。しかし、大衆居酒屋でもある。この店は、「気取らなければならない」と「気取らなくてもいい」が見事に融合した空間だ。フレンチをカジュアルに楽しみ、お酒も心ゆくまで味わえる場所。店内では「すみませーん!」とスタッフに気軽に声をかけることさえ許される。こんなフレンチ、今までにあっただろうか。
その名も「大衆酒場フレンチマン」。ありそうでなかった、シンプルで印象的な店名だ。
訪れたのは午後3時。ランチでもディナーでもない中途半端な時間だというのに、カウンター20席はすでに満席。洋風の料理が並び、ワイングラスを片手に楽しむお客たちの顔は笑顔にあふれている。ワインには人を自然に楽しませる魔法のような力があるのかもしれない。老若男女が集い、会話の花があちこちで咲いていた。
人気店には、流行る理由がある。吉野家の「早い・安い・美味い」と同じように、「フレンチマン」にも成功の3拍子が揃っている。それはまず、競合が少ない「フレンチ居酒屋」という独自のポジション。そして、ここでは「早い」「美味しい」「お得(コスパ)」の全てを体現している。
お店は2時間制だが、料理の提供スピードは絶妙で、テンポ良く楽しめる。どの料理も創意工夫にあふれ、味は間違いなく抜群。そして、ワインとの相性も素晴らしい。このクオリティと雰囲気で提供される価格は、コスパの良さが際立っている。
「フレンチマン」のメニューは、どれも一工夫された創作料理ばかり。我ら、酒場アラシーズが特に推すのは、「ウニとイクラの冷製パスタ」。これはやられた!美味しすぎる。上品さを持ちながら、しっかりとした食べ応えがある逸品だ。「牛タンと大根の串」には、フレンチソースのアクセントが効いており、和とフレンチが巧みに融合した味わい。そして、「おにぎり」ではなく「うにぎり」!これまた最高で、お米なのにワインが進む進む…。
さらに、オイルサーディンと創作たまごサラダなど、軽めのおつまみも充実している。お料理すべてワインとの相性が抜群で、アラシーズは赤ワインボトルをのみほし、「ほろほろ酔い」になる始末。いやー、フレンチマン、最高です。
フレンチマンは、料理だけでなく店内の雰囲気も魅力的。気取らない居心地の良さがありながら、料理とワインは本格的!他の居酒屋では味わえない「おしゃれだけど気楽」という絶妙なバランスがここにはあると感じますね!
「今日は思いっきり楽しく飲みたい!」そんな日に、フレンチマンはぴったりの場所です。堅苦しさを感じさせず、リラックスして楽しめる。
ワインを片手に、会話を楽しみながら、美味しい料理を味わえる贅沢なひと時。新しいお気に入りのお店になること、間違いなし!
私の仕事柄、取引先には飲食店経営の事業者様も多いです。故に、いろいろな飲食店を体験すること自体が学びになり、ビジネスのヒントを得ることも多い。ただただ、お酒と料理を楽しむだけでなく、仕事にも良い影響を与えているんだ。と自分に言い聞かせながら……笑。
そして、フレンチマンは飲食以上の体験だった。お店の雰囲気や料理から学んだのは、「固定観念を壊すことの大切さ」。高級フレンチも、見方を変えれば大衆に愛される新しい形に生まれ変わる。
これは、ビジネスにも通じる話ですね。既成概念にとらわれず、発想の転換をすることで新たな可能性が広がる。そして、次の一歩をどう踏み出すか、そのヒントを得るためにも、こうした「日常の発見」を大切にしていきたいと思うしだいであります。
アラシーズの探求心は、まだまだ続きます。次回は、三ノ宮高架下の隠れ家を紹介します。では。
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