宇治と言えば平等院鳳凰堂の印象ですが、平等院の参道からかかる橋を渡った東側は宇治神社に宇治上神社、お寺では永平寺直系の興聖寺など参拝スポットが、目白押しでございます。
今回は、宇治神社から宇治上神社、源氏物語ミュージアム、そして季節がら紫陽花ということもあり、三室戸寺へあっちらこっちらと歩きまわってきました。
時は梅雨入り時期、にしては概ね良い天気なのは歓迎ですが、真夏のような強い日差しが照り付け、暑いの一言。まあ、夏の寺社仏閣巡りは厳しい修行でありますな。
宇治橋で待つ、紫式部の銅像への挨拶から始まり、宇治神社の見返り兎に手を合わし、三室戸で紫陽花にカメラを向けながらもご先祖様にご供養。この道中まあ、「ついているなあ」って思うことや、「さすが、世界遺産!」と感じる場面や、「祈りとか感謝」とか。仕事中に味わうことのない、ちょっとした非日常感を味わうことができました。感謝ですね。
平等院の参道から川向うにある宇治神社にかかる橋を渡りながら、石山詣に歩いた瀬田川を思い出しました。きっと滋賀の方とつながっているんだろうな、この川は。遠い遠い昔も、山を越えてこの宇治に水を運び、平安の人々の生活を支えたんだろうな、なんて思うと、この橋を渡るという行為になんとなく、ありがたさを感じたり。
橋を渡りきると、朱色の鳥居に目を奪われ、一礼をし駆け上がると、見返り兎が待つ宇治神社の御神殿。見返り兎の伝説は、神さまをこちらにお連れする道中、道に迷われていないか、何度も何度も振り返っては先導し、正しい道をお導きになったとか。
この伝説がとても意味深いですね。
今、私が思うのは、見返り兎はもう一人の自分なのかなと思ったりしています。自分の道は自分で切り開くっていう意味で。
さてさて、神社の横の側道を上にあがると、字のごとくは宇治上神社がお目見え。 大きな鳥居を潜り、参道を歩き、中に1歩踏み入れると、なんか違う空気感を感じます。神社独特ですね。そして本殿の方へ上がると、さすがに世界遺産です!神々しく、優美で、清浄な雰囲気が漂っています。手を合わす他ありません。が暑さに負け、横着をしたお参りをしてしまいました。バチが当たるかも。
源氏ミュージアムはそこそこに、暑さにうなだれながら、目の前にタクシーが現れました。すごい!見事に私たちをお迎えに上がったかのように偶然に現れてくれました。これは、きっと宇治神社の見返り兎が三室戸に先導してくれているんだ!とそう解釈しましたね。「ついてるなあ。」の一言。
三室戸寺は季節がら、大勢の参拝客で賑わっていました。
本殿に向かう急な階段を、ゆっくりとゆっくりと高齢の女性が上っていきます。とてもしんどそうです。横に私と同じくらいの男性が、きっと息子様でしょう、付き添っています。その姿を見て、本当に参拝したい方にお寺とか神社って、環境にやさしくないんだよねってつくづく思います。
長い階段や山の中にある意味とか、そういうことは理解できるんだけど、お年寄りにやさしくないんです。そんな課題を解決できる社会貢献ビジネスがでてこないかな。なんて、思いながら、ご先祖様へお線香を焚いて、日々の感謝。そして壮大に広がる紫陽花の花を観賞。
日常はやらないといけないことに振り回されて、なんか大事なこととかがおざなりになっていってしまう。やはり遠足はいいですね。宇治の旅は少し忘れがちな感謝と祈り、小さなラッキーなこと、ちょっとした気づきなど、非日常感を味わうことができた。
うーん、今月もいろいろあったけど、最終的には感謝ですね。いろいろあったことは、宇治に置いてきたということで。またの参拝も見返り兎様、ご先導をお願いいたします。
●紫式部にご挨拶
●平等院参道から宇治神社へ。
●見返り兎が待つ宇治神社の鳥居
●見返り兎
●宇治上神社世界遺産
●三室戸寺
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