秀吉と光秀の山崎の合戦で知られる大山崎の地に、桜の花見とお参りに行ってきました。
山崎は、サントリーウイスキーの蒸留所がある場所としても有名です。
また、数々の古刹が点在し、悠久の歴史を感じることができるところでもあります。
今回はその中でも、大黒天さんが祀られている「宝積寺」と、
お隣にある聖天さんの「山崎観音寺」にお参りしました。
宝積寺への坂道はなかなかの勾配。
門前で息を整える始末。
大黒天さんのお堂からは、ご住職の祈祷の声が聞こえてきます。
祈祷を終えた方々が、口をつぐみ、後ろを振り向かずにお寺を後にする姿。
福が来ますようにと、そっと祈りました。
かつて秀吉が陣を張った宝積寺の境内は、今、桜が咲き乱れています。
本堂の十一面観音さんは、あの戦国の時代も見ていたのでしょうか。
今は平和でよかった。
静かに手を合わせ、桜に心を和ませながら、神仏に感謝しました。
帰りの下り坂は、行きとは違う心地よさ。
美術館へ続く左の道を横目に、坂を下りきり、隣の山崎観音寺へ向かいます。
こちらもなかなかの坂道。
でも、登り切ったあとの境内は、爽快そのもの。
誰もいない、静かな寺を貸し切り状態で味わう贅沢。
お地蔵様を囲むように咲き誇る桜たち。
これでもかというほどの満開の桜に、ただただ見とれるひととき。
十一面観音さんに挨拶をし、聖天さんには「ご無沙汰していました」と懺悔。
古刹にたたずむと、心がどんどんクリアになっていく。不思議な感覚です。
お参りを済ませて、下に降り、
新幹線が見える風景の中で、また桜を眺める。
本当に、山崎はいいところだな。
心が休まる、リラックスできる場所。
来年も、再来年も、
この地に桜が咲くたびに、ここを訪れたい。
桜に包まれたこの空気を、春の光を、
また静かに味わいに来たい。
そんな小さな恒例行事を、ひとつ、心に決めた日でした。








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