夏の夜空に思いを馳せる-47

日常

通年8月1日は、PL花火芸術祭が行われていました。2020年の中止以来、再開はされていませんが、10万発の花火が彩る、夜空の美しさは圧巻で、大阪の人々を幸せな気持ちにさせてくれました。僕なんかは、ビール片手にベランダでその花火の音を肴にしておりました。コロナ禍で中止になっていた各地の花火大会も再開になりつつあるようで、風物詩を感じる行事として、嬉しい限りですね。

さて、夏の夜空を賑わうのは花火だけではありません。この時期、「空には星が綺麗♪」です。場所によって、見える鮮明度に違いがありますが、自宅のある大阪南部は街の灯りも少なく、大きな星や星座であれば見つけることができます。見つけるとなぜかワクワクします。はくちょう座にさそり座、いて座にてんびん座、星座のオンパレードです。

とくにこの時期の代表は「夏の大三角形」ですね。こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んでできる三角形。ベガは織姫、アルタイルは彦星と言われ七夕伝説でも有名です。これらの星は1等星ですので、星の中でも一番光り輝いています。夏の大三角形は見つけやすいですね。

それと「天の川」ですね。見ることができたら、最高にうれしい気持ちになります。これぞ宇宙って感じがします。宮崎に帰省した時には、運よく見ることができたりします。大人になってからの天の川体験は人生観が変わるくらい感動します。これはさすがに大阪南部では見つけることができません。

もう一つ!この時期欠かせないのが「ペルセウス座流星群」ですね。夜中に星空を見つめ、流れ星を待ち続けた経験がありますが、残念ながら遭遇しておりません。流れ星とやらを人生で1度しか見たことがありません。今年のピークは8月12日とのことです。是非とも体験してみたいものです。

と、夏の夜空はほんと宇宙の風物詩です。

星空を眺めることで、ワクワクさせてくれたり、感動させてくれたり、八月の星空は浪漫にことかきません。今、僕たちが見ているこの星の光は、いつ放たれた光だろうか。例えばこと座のベガは25光年だ。光の速さで25年かかる距離にある。これは25年前の光を、今見ていることになる。オリオン座の中の遠い星は1500光年の距離だ。オリオン座の光は1500年前の光を見ている。日本で言うと古墳時代から飛鳥時代に変わろうとしているときだ。そのころ放たれた光を、今僕たちは見ているのだ。

更に、自ら光を放つ星たちは、太陽のように燃えている。もしかすると既に燃え尽きてしまって、今はもう存在しない星かもしれない。存在しない星の光を僕たちは、存在していると捉えているかもしれない。そう思いを馳せるととてつもない浪漫を感じる。

我々はこのような、想像しがたい壮大な宇宙の中の、決してわかりようのない大きな力の働きで、生かされている。ひょっとしたらこの無数の星も我々も、宇宙の中では生命というひとくくりなのかもしれない。そう考えると、この大宇宙の時間軸の中では、我々の寿命は刹那的ともいえる。宇宙のものさしに例えると1mmにも達しない。そんな1mmにも達しない刹那の中で「勝った、負けた」と他人と比べて一喜一憂している。一瞬であるこの命に、刹那的な美しさを求めるのなら、人生の価値は人との比較の中では生まれないと思う。自分の中に宇宙を持ち、必死で自分の力で燃えつきるまで輝く。それが宇宙の一員として美しい姿なのかもしれない。そんなことに思いを馳せながら、蚊に噛まれながら、星空を眺めていた。圧倒的な神秘に感動し、創造主に降伏宣言し幸福を願います。

8月の夜空を眺めながら駅から歩いた帰り道、口笛吹きながら。~空には星が綺麗♪

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