先日、ショッピングモールで一休みできるところを探していますと、平日にも関わらず、人の多さに驚きました。特に親子連れや子どもたちのグループが非常に多いのです。そうです。夏休みですね。子どもっていいなぁ~っと子どもみたいなことを思ってしまいました。
遠い昔、子どもの頃、夏休みと言えば虫取りにプールに花火、川に山にと自転車乗って走り回っていた記憶があります。地域の環境の違いによって、そういう遊びができるかどうかという問題はありますが、総じて温暖化を超えて沸騰しているかのような、現在の気候状態ではなかなか外で遊ぶことも難しいかもしれません。なんせ日本列島が灼熱地獄と化しています。そう考えると、夏休みの子どもたちの遊び場はそういった、室内であるショッピングモールで過ごすことも涼しさを求めるという意味では、合理的な判断かもしれません。ただ、風紀的な視点ではどうかという問題は残ります。
昔もそれなりに夏は暑かったと記憶しています。しかし、夏休みと言えばアウトドアでした。夏休みという言葉の響きが、「外で遊ぶ」に思考が直結していたかもしれません。1学期の修了式は、通知表には目もくれず、終わるや否やワクワクしながら友だちと釣竿持って川遊びに。「ザ・少年時代」でした。イベントも盛りだくさんでしたね。花火大会に盆踊り、両親の故郷に帰省したり、夏の思い出となるシーンの連続でした。
振り返って、子どもの頃に行った川や山や海は今、どうなっているのだろう。夏休みが来るとそう懐かしみます。時刻は20時前なのに夕が落ちず、今日の終わりを告げるかのように空は力強く真っ赤に染まって夜になろうとしていた。その空を背景に山間にかかる陸橋を、汽笛を鳴らしながら汽車が走り去っていった。子どもながらにその風景に感涙し、今、40年を経ても脳裏に焼き付いている。これは父の故郷である、臼杵市で見た川遊びの帰りのワンシーンである。
と懐かしむのです。行ってみたいな。
「ずっと好きだったことをやりなさい」というタイトルの自己啓発本があります。作者はジュリア・キャメロンという方で、米国では30年を超えるロングセラーとなっています。その本の中で自分を変えていくための行動として大きく2つのメッセージがあります。一つは「モーニングページ」、もう一つは「アーティストデート」と呼ばれるものです。前者については、折を見てこのブログで書きます。今回、後者の「アーティストデート」という自分の幸福度を上げる行動のことを書きます。
僕の解釈で、一文で言うと、「週1回、一人で、子どもの頃好きだったことに挑戦したり、どこか遠足に出かけてみたりして、あの頃のような感性豊かな自分を取り戻そう。」ということです。
それには条件があります。「週1回、自分のためにその予定を入れる。その予定はどんな予定が後で被ろうとも、絶対にその予定をずらさず、優先し実行する」これが肝心です。予定は気になっている新しいカフェや本屋、または僕のように子どもの頃の遊び場、散歩やドライブでも、どんなことでもいいと思います。大事なことは、目的もなくふらっと自分が決めた、「自分との約束を守る」ことだと思います。「行ってみたいな」とか「やってみたいな」とかといった気持ちを多忙な日常で埋めてしまうのではなく、子どもの頃の好奇心のような行動を能動的にしてみるのです。
作者は「自分の内にいるアーティスト・チャイルドと過ごす時間」と言っています。
何事もそうですが、答えはすぐ出るものでもありません。また、答え探し的にこういったことにトライするのも何か違う気がします。プロセスを愉しむごとくトライしてみて、結果、「こんな気づき」があったとなれば、それがその人にとっての答えなのかなと思います。
ということで、子どもたちは夏休みです。「いいなあ」って思う僕は、子どもの頃の僕と週1回デートに行きたいと思います。時間を確保して、気の赴くままに出かけて、忘れかけていた虫取りの時のようなワクワク感を取り戻したいと思います。猛暑ですが、何か日常に変化を取り入れて前のめりに過ごしていきたいもんです。
外回りの営業職や建築関連の現場仕事の職種の皆さま、炎天下の中で、もくもくとお仕事されている姿には頭が下がります。どうか熱中症には気を付けて頂きたいです。
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