一度味わったら、やめられない。この幸福感がたまらない。やっぱり眠眠、焼きそばサイコー!次もきっとここに来る。そして君を注文する。愛しの眠眠焼きそば。
1日の中で取引先様のアポイントが重なったり、ミーティング時間が長くなったりすると、昼食を食べる時間が大きくずれる時がある。そんな時、僕は決まって眠眠を求める。眠眠のある方へ体が向いていく。今日はまさにそんな日で、昼食を食べた時間は17時だった。
ミーティングが終わり、お腹を鳴らしながら向かう場所は大阪梅田お初天神通りの眠眠曾根崎店だ。眠眠とは、老舗の中華料理チェーン店、庶民のための中華屋だ。餃子に蒸し鶏!中華そばに焼き飯!唐揚げ!春巻きにエビチリ!麻婆豆腐に天津飯!もうビールと最高のメニューが勢ぞろいだ。
曽根崎店はお初天神通りの商店街の少し細い路地沿いにある。雰囲気は昔ながらのザ・中華屋という感じだ。時々、足元も少し滑ったりする。しかし、眠眠だ、気にしない。厨房に入っている料理人の話し言葉は中国語だ。まさに本場仕込みの中華料理だ。
これまでの人生、何度、眠眠で幸せを感じただろう。若かれし学生時代、先輩が連れていってくれる腹こしらえ先は決まって眠眠だった。餃子と焼きそばが定番で金を持っていない僕は何度も何度も先輩にごちそうになった。その店はもう思い出だけど。
あれから随分と時が流れてここ数年、懐かしい味を求めて眠眠に足を運んでいる。夜なんぞは酒場アラシーズのように「眠眠飲み」をし、飲み力を鍛えていたりなんかする。
僕にとって眠眠は幸福感を味わえる中華屋さんだ。昼食で一品!そして夜は中華飲みという位置付けだ。
話はもどるが、そう今日はその遅くなった昼食をとりに眠眠に直行したのだ。眠眠の数ある中華メニューの中で、僕の一番の大好物は「眠眠焼きそば」だ!そう、若かれしころから食べている、眠眠焼きそばなんだ。この眠眠焼きそば、他の中華屋さんでは絶対に味わえない味なのだ。
カウンターに座る。今日はもうアポないし、飲んでいいかーみたいな独り言を言いながら、瓶ビールを注文する。眠眠の瓶ビールは僕の好きなサッポロビールだ。
まだかな、まだかなって焼きそばを待つ。カウンターの後ろの厨房から、ジュワーって焼きそばを焼いている音が聞こえてくる。「これ、僕の焼きそばの音だ。きっと僕の焼きそばの音だー」と心の中でエキサイトしている。もうすぐくるぞーっと思ったらホールスタッフの人が僕の席に僕の焼きそばを運んできてくれた。
僕は両手を合わせて、お箸を持ち、食べる準備が完了する。焼きそばから、ほのかに湯気があがり、香ばしいにおいが漂う。その匂いを感じとった僕は笑みがこぼれる。そして、麺を箸で捉え、5センチ上にあげる。そのまま僕は口に運ぶ。
これこれー!この味―たまりません!なんなんこれーやばいーみたいな、若者のような言葉が僕の頭をぐるぐる回る。もうこらえきれない笑みの連続。しあわせー!
この幸福感たまりません。あの時から変わらないこの味。空腹時を満たすこの適量。僕はきっと眠眠がある限り、眠眠焼きそばを注文するだろう。遠い昔のあの頃の雰囲気を求めて。
今日の大阪は暑かったですね。また、眠眠飲みでほろ酔い完成と行きたいところです。
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